面白かった本

最近読んで非常に良かった本
 『人はなぜ物を欲しがるのか:私たちを支配する「所有」という概念』というものがあります。

 先ほどからAIの話をしているので、それと関連するものとして、面白い考察が、傍論でありますがありますので紹介しておきます。
 (この本の基本概念は「所有」という悪魔に憑依されているのが人間。この悪魔は振り払う事はできる…というものですが、所有概念はあまりに深く人間に入り込んでいることの指摘が主でもあります。知的財産権を考える上でも、「知財の正義」と合せて、参考になる1冊です)

 一瞬だけ、労働価値説的なものも出てきています。

 

 で、ロボット・AI系では

 『人はなぜ物を欲しがるのか:私たちを支配する「所有」という概念』
 同書p.279「仮に人間と識別不能レプリカントを作れたとしても、人々は相手が本物の人間かどうかをつねにチェックしようとするだろう。人間の本質を備えた正真正銘の人間だけが、ほかの「人」とつながりたいという私たちの基本的な感情的欲求を満たせるのである」
 何故こう言えるかは本書にて。
 個人的には本書の意見には必ずしも同意では無いですが、面白い考察をしている本だと思います。
 直ちに役立つ系の本ではありませんが、ご紹介と、おそらく引用箇所はその通り(そして、AIネタでいつも問題になる根底的なところは、上記引用内容が全てだと思います。だからAIであるかどうかが、話題になると)だと思います。

 本書の内容は多岐にわたりますので、また紹介する機会もあればと思いますが、まずロボット・AIネタと合わせたところを引用。