出ましたね
おそらく将来的にネットのほとんどの画像がAI製になるので、「このイラストは人力で描かれ著作権のある画像かもしれない」と考える人はいなくなるだろうし、そうなると著作権という概念自体がだいぶ危機的である
— 柞刈湯葉(牛球電子版出たよ) (@yubais) 2022年8月24日
大量にツイッターでも出ているし、考察もAIの絵もたくさん
「綺麗なイラストだね、どんなワードで生成したんだろう」「鉄郎、このイラストはAIが生成したんじゃないわ。人間が手で描いた、本物のイラストよ」って続けると銀河鉄道999味がある
— 三枝零一 (@saegusa01) 2022年8月23日
ホントこうなるわな
さてそうすると・・・
こちらもいろいろ書いているわけでが
一部エンジニアからは法律は周回遅れというものの、実際はこの問題は2015年頃から議論され2017年に一応の結論、その後・・・というところだ。
上にも書いているので繰り返しはしない。
とはいえ結局は周回遅れという面は否めない。
法律は周回遅れについてはいかんせん著作権の方がベルヌ条約がらみで上手くいかず、多方面で機能不全を起こしながら、結局前に進まないという状況ですので…、そこにこれではいかんともしがたいと。
一応はご存じの方もいると思いますがAIPPIの2019年国際大会にて、「人工知能の生成物に対する著作権」が議題とされたところ・・・ですが、知財年報にも出ているように「(前略)議論が熟しておらず、方向性が定まらないことが明確になった」というとおり、この場でも何も結論が出ないというところ。
知財推進計画2019年でも結局(2015年から議論して2017年の結論を踏襲して)今後要検討で、そのまま2022、2021、2022と言及なし・・・ときてついにかなりAI創作が一般化してきた。そろそろ、一応の結論であった、「AI創作物に著作権なし」を精緻化するか、何とかしてゆかないとというところではないかというところだろう。
勿論、AIへの取り込みを権利制限かけた(権利制限条項)、このまま出力のほうも権利なし=なし崩し的に著作権法を事実上崩壊させるという著作権法崩壊ルートも一つのルートだろう…。
それにしてもそれなら少なくともデジタル領域での著作権法の死は明確に葬儀を行っておくべきだろう。
→デジタル法、または人工知能法で対応または契約法で、(疑似物権法的な知財系統では無く)債権的なアプローチというのももう一つのルートと思われる。
大きく分けると
・(なし崩し的に創作物の著作権がきえてゆく)著作権法崩壊ルート
・アナログ系統をこのままの著作権法で死守しつつ、AI・デジタル系を別法体系でカバーする、デジタル法(情報法)独立ルート
・著作権法を大幅にリバイバスする、著作権法リバイバルルート
といった3ルートがあると思われる。
そういう意味で著作権は大きな岐路に立っているのではというのが雑感だ。
(そうそう結論は付かないかと)。
ちなみに知財推進計画2022でもはじめの方から
3.イノベーションに十分貢献できていない日本の知財エコシステム
知財エコシステムは、イノベーションに貢献するものでなければならないことは言うまでもないが、現行の日本の知財エコシステムが、果たしてイノベーションの創出に十分に貢献できているかについては、様々な面において疑義が生じている。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/220603/siryou2.pdf
と政府公認で「知財エコシステムは疑義が生じている」としている。
特許も含めての話ではあるが・・・
さてどうして行くか。