蝉ではなく…蝙蝠だ!! というところを考えながら地方都市の厳しさを考える

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 たまに、蝉の死骸が見つかるがそろそろ減ってきた。

 田舎は虫が多いねぇ…

 

 また、うん???大部大きいが・・・これは

 

 

アブラコウモリ

または家蝙蝠???

www.advan-group.co.jp

 

うかつに触ると危ない(てか寝ているだけかも???)

 

そっとそのまま見なかったことに・・・

 

田舎は危険が一杯だ…(と地方都市のど真ん中だから、そんなに田舎ではないはずなのだが…)蝙蝠は伝染病考えても不味い…こういうのが普通にマンションの中に「落ちている」なんて…。

 

 まあ、よく言えば自然豊とも…

 

 

 なお、なにげに地方都市でも中心に近いと、関東の駅チカ物件とそこまで家賃変わらないんだよね…いや、秋田とかは不動産屋さんにも「高いんです~」とは言われたし、今一需要がないから、地方都市は高止まりしているようだ(他の各所転勤者からもやはり地方都市高いとのこと)。

 さすがに東京の中央と比べると雲泥の差とはいえ、向こうは交通の便が良いので、それなりに遠くとも実際の時間は少なくて済む。こちらはクルマ無いとどうしようもないし、冬場も大変。水道光熱費も考えると(夏も暑いし)、そんなにメリットがないんだよね…

 

 例えばこんな感じ

 

https://www.homes.co.jp/chintai/list/

 

スクショ

 東京駅50分以内

 

 

https://www.homes.co.jp/chintai/list/

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 ※いずれも本日調べ。さすがにリストは毎日動くから、スクショしかないし、URL持ってきているので、(フェアユースは日本にはないけど)この程度のHP活用は引用ということで…。

 

 秋田駅50分以内 さすがにこちらの方が大きいし、新築だが…。

 

 比較的新しいところ探すと…

 また、本数が全然違うので同じ50分以内といっても実際の交通の便はまるで違う

 

 こういうのも肉薄してきてしまうんだな↓

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 この辺のスペックだと松戸とかには肉薄するんだよな…。

 それで東京には飛行機か新幹線で時間も費用(往復2、3万は堅い、高速バスなら安いが…)もかなりかかる秋田と、電車で1時間以内(常磐線1本、往復大凡三千円程度)の松戸と…やはり何もなければ、雪も多く、仕事も少ない秋田よりも、せめて関東圏にと人は流れるよな…

 

 よって、状況は絶望的だ 

www.yomiuri.co.jp

 「秋田県出生率が4・6となり、27年連続全国ワースト1となった。婚姻率や死亡率もワースト1で、全国最悪のペースで進行する人口減少に歯止めがかからない状況が改めて示された。前回改善した自殺率も悪化に転じている。」

 

 とはいえ雪国はどこも厳しい

 

seniorguide.jp

 

 まあ、それでも秋田の深刻さは格別か

 

www3.nhk.or.jp

経済も…

www.fnn.jp

 

www.sakigake.jp

 最下位とはいえ、青森と改訂前1円、岩手と改訂後1円負けに過ぎないから…

と慰めても、こちらもワーストワンということに変わりなし

 →のわりに、少なくとも秋田市中心の家賃がアレではだれも来ないよね…需要と供給なので、需要がないために供給がなく、結果若者むけ、新しめの物件は高騰して…と悪いスパイラルになっている。

 古い・ボロい・田舎、というそういうところは余りまくっていて、二束三文になっているのは見掛けるけど…そういう物件のおかげで「平均」は安くなるが、ホントに使い勝手の良い物件(市中央に近い、比較的新しい)数は少ない…

 →→かくいう自分も築年数はおじさんになった自分よりも上の物件に住んでいるが…ギリギリ新耐震であるが築40年…。でも結構高い。普通にこのスペックなら少しお金プラスで関東圏の東京1時間以内でまずまずの物件に住める。そんな物件ばかりだ。

 

 なお、地価も全国最下位だ。やはり需要と供給の問題で数の少ないことが家賃高騰の原因だろう。

www3.nhk.or.jp

 

 

 これは厳しい…そしてそれを反映するように

 

 

www.sakigake.jp

 

 紙の新聞の方でも見たが、衝撃的

 

 

news.mynavi.jp

 

 地域の希望や寛容性が著しく低く、人も逃げてゆくというそういう構図。

 

 で…人がいなくなるから空き家は増えて経済も停滞するが、新しい賃貸住宅の需要が乏しいので、数の少ない賃貸住宅は高止まりする(=わざわざ秋田に住みに来ようと思わない。人は冷たい、冬は寒い、経済状況は悪い、希望はない、家も高い、物価も実はそれなりに高い…買い物できる場所も限られる、何にも無い)。ともう打ち手なしだ。

 

 少し洒落たものを作ってみても7ヶ月で閉店↓

www.yomiuri.co.jp

 自分が秋田に来た頃に登場して、すぐ消えるという…。

 

 辛うじて半年というのが現実。

 

 いろいろ論じられているけど↓例

note.com

 

 こうなってくると逆転の発想とか、通常戦とは別の方向で戦うしかないだろう。

 

 

 例えば、若者に厳しいならば高齢者に優しい、高齢者ファーストに思いっきり舵を切るとか。

 かつて鷹巣町という非常にその手のことでは有名な町もあったし

 非常に有名で論文他多数だが一つ総括的なものをあげると↓朴氏による研究

https://www.l.u-tokyo.ac.jp/~slogos/archive/31/park2007.pdf

 他にも同氏の書籍など 

 総括としては

https://meigaku.repo.nii.ac.jp/record/2622/files/shakaifukushi_150_107-121.pdf

 清水氏による「社会福祉の理想と現実──「日本一の福祉」を目指した秋田県鷹巣町の挫折を素材に──」も良いだろう。

 

 結局福祉による町おこしなど成功しないのかもしれないが…秋田の状況を考えると、もはや若い人を…といえる状況でも無い以上、こちらに舵を切るのも一つのてだろう。

 

 といっても、同上論文で

 「先に触れたように,民主主義の歴史や風土の違いが北欧と日本では違いすぎる。第二の鷹巣町,第二の岩川が出てきても現状では同じ運命を辿ることになろう。

 (中略)だが行政主導で進めると失敗を繰り返す公算が強い。」

 

 というように、行政主導で政策として進めても上手くいかないだろう。

 →私見は論文と異なり民主主義云々では無くて、単純にこの手のことを行政の施策としても行っても「市場」を介さない独りよがりの政策は持たないというだけの方でだが・・・いずれにせよ結論は同じだし、民主主義云々の理屈でもそうだろう。いや、「選挙」という政策市場で淘汰されてしまうという言い方の方が良いだろうか?

 「市場」というと悪いイメージも日本でついているが、単純に売れるものは売れる、売れないものは売れないというだけ。きちんと市場のルール整備は必要だが、当たり前に売れるものかどうか、それがわかるのが市場。とあまりに大雑把に言いすぎると問題があるが、「僕の考えた最強の●●」を権力を用いて押し通そうとしても、上手くいかないということ。ソビエトと同じ末路をいずれたどるというだけのことだ。

 

 

 民間ベースでビジネスチャンスとして参入しやすい基盤を整えることを頑張らなくてはならないだろう。

 

 他に場所は大幅に余っているので、今の米問題も含めて大規模な農業法人の誘致や、場所を活用したもの(物騒だと核のゴミ置き場…)、石油も少しあるし、昔鉱山にもあったので、そちらの方向も手だろう。

 なお、玉川温泉でも有名だが、田沢近くは天然ウランがあるらしい

 

cir.nii.ac.jp

 物騒だが、その辺も活用して、生き残るすべを考えなくてはならない。

 

 観光+農業(美味しい秋田)、高齢者福祉、スペースを活用したビジネス(データ転送速度の問題があるかもしれないが「データセンター」も良いかもしれない。辺り一面太陽光と風力、地熱もあるので地熱も組み合わせでゼロエミッションデータセンターとか) 

 そういう方向に舵を大胆に切ってゆかなくては秋田の先はないだろう。

 

 幸い、元から強いお米は、海外での評価も高まっている。

president.jp

 「そのために、農家を支援しコメの生産を奨励する政策こそ、本来政府がとるべき方針であるのは言うまでもない。」

 

president.jp

 「減反を止めれば、この問題は解消できる。

1700万トン生産して1000万トン輸出していれば、国内の需給が増減したとしても輸出量を調整すればよいだけである。国内でコメ不足は起きない。平成のコメ騒動は冷夏が原因と言われているが、根本的な原因は減反である。

当時の潜在的な生産量1400万トンを減反で1000万トンに減らしていた。それが不作で783万トンに減少した。しかし、通常年に1400万トン生産して400万トン輸出していれば、冷夏でも1000万トンの生産・消費は可能だった。

コメの輸出が増えている。今ではカリフォルニア米との価格差はほとんどなくなり、日本米の方が安くなる時も生じている。減反を廃止すれば価格はさらに低下し、輸出は増える。国内の消費以上に生産して輸出すれば、その作物の食料自給率は100%を超える。」

 

「上記の場合、コメの自給率は243%となり、全体の食料自給率は60%以上に上がる。最も効果的な食料安全保障政策は、減反廃止によるコメの増産と輸出である。平時にはコメを輸出し、危機時には輸出に回していたコメを食べるのである。平時の輸出は、財政負担の必要がない無償の備蓄の役割を果たす。

しかし、減反は廃止できない。農林水産省が目を向けるのはJA農協であって国民ではないからだ。コメ不足を解消する最善の政策は農林水産省の廃止ではないか。」

 

 となかなかの意見もあるが、輸出政策で農政を建て直すということも考えるべきだろう。そういうときに秋田はポテンシャルが十分にあると思うし、新しい大規模農業法人を入れてゆけば、かなり頑張ることもできるのではと思う。

 こういうのとか↓

www.projectdesign.jp

農業改革もITで進んできている↓

www.softbanktech.co.jp

その他、地域コンサルさん↓

note.com

 

 おっと、たかだか蝙蝠の死骸から発展しすぎてしまった。

 

 まあ、いろいろ考えるわけですよ。