普通ならばだれも気にしないであろうエンゼルスVSホワイトソックス三連戦。
何せアリーグ最下位と14位の対決。
それも全米での勝率だとホワイトソックスとエンゼルスの間にナリーグ2球団がいるので、MLB最下位決定戦!といわけでもない。
(勝率404のエンゼルスの下にナリーグで4割を切るロッキーズとマリーンズがいる)。
が・・・
実は双方ワースト記録がかかっており負けられない。
まずエンゼルス。またの宇根夏樹氏の記事だが↓
93敗のまま…
万が一ホワイトソックスにスイープされると96敗になり、エンジェルスの球団ワースト記録となる。一方三連勝するとなおも厳しいとはいえ、レンジャーズもすでにプレーオフはない勝率4割台…辛うじて回避か同じ95敗…勝率も何とかワーストを回避できる可能性がある。スイープはないとしても2勝はあげて、ワースト回避に何とか望みをつなげたいところ。まだ、ワーストタイまだ持ってくる可能性は相手が相手だけにあり得なくはないところといえる。
そういう意味で目標のない対戦というところではない。
一方のホワイトソックス↓
もはや大部話題だが、後1敗すると20世紀以降のワーストを更新する。正にもう1敗もできないところ。さらに最低勝率更新の可能性もあり。最後がタイガーズ三連戦を考えるとエンゼルス相手に1勝では足りないともいえる。
さすがに勝率の方はワースト回避はできそうな感じもあるが…。
最も↓
『ホワイトソックスのギャビン・シーツ(Gavin Sheets)一塁手はMLBの公式サイトで「最終的に120敗だろうが123敗だろうが、それによってシーズンが良くなるわけではない」「記録を更新せずに済んだところで成功ではなく、散々なシーズンだったことに変わりはない」と述べ、「来年に向けて改善する必要がある。何とかこのシーズンから成長して、大きな一歩を踏み出せるようにしたい」と続けた。』
と何か勝手に123敗とか述べている状況…理論的には全敗で126敗まであり得るが…125敗まですると勝率もとんでもないことになるのだが…。
すでに諦めか?
とはいえ、普段であれば全く注目を集めない対決。
しかし、今回は双方ワーストがかかりかつ、負けてドラフトで有利※に立つと言うこともないため、死力を尽くして戦う案件。
裏面での注目3連戦といえるだろう…。
まず第一戦が日本時間の本日8:40開始…。
※補足:長らく、MLBは勝率が低い方が有利だったが2023年よりロッタリー制が導入↓
勝率が低い方が上位指名権を得る確率は高いのでなおも敗退行為的なものはあり得るが、多少緩和されるといえるだろう。これで終盤弱いチームは積極的に負けに行く(?)的なことは多少防ぎつつ戦力均衡も図ることができそうな制度改革をしているといえるだろう。
また、収入分配も関係あり、「収入分配を受けている球団は3年以上続けて上位6位以内の指名権を得ることはできない=2年連続で上位6位以内の指名権を得た収入分配を受けている球団は次の年は抽選の対象外。」というように負けまくって不人気が継続していると、ロッタリーに参加不能。勿論強豪チームとの格差是正があるので「収入分配を受けていない球団が上位6位以内の指名権を得た場合、次の年は抽選に参加できない。」とまあ、要するに特定チームがドラフト上位を数年間独占するということは不可能となったというわけだ。後者は、お金あるならFAで良い選手をそろえてくださいということだろう。