野球を例に挙げるが、何事もめまぐるしくレギュレーションやルールは変わる。よりよくするためといえばそれまでだが、様々な見方もされるだろう。
スポーツの中では野球関係がわかりやすいといえる。
ある意味特殊なスポーツだ、攻守が完全に分かれ、守備位置はバラバラだが、攻撃に入るときはある種横一線。攻守一体なスポーツ(多くのものがそうだろう)やある意味守備がない(ゴルフなど)とは一線を画する。
そういう中でDH制は象徴的だろう…
メジャーではついに投手が打席に立つことはまず無くなったし、DH…今までもいたが今後は完全打撃専門選手というのも出てきた(これまでは交流戦があったので、投手も一応打席に立つ機会があったし、DH無いときは完全打撃専門だと厳しいところもあった)。野球選手だが打撃ができないや守備…ボールを投げることができないという選手も今後ますます出てくるだろう。
それで良いのか?それは投手に無理に打撃をさせるよりも攻撃力のある選手が入った方が良いということだろう…
この路線を進めてゆくとどうなるだろうか。少し考えて行こう。
パターンA:DHについて投手限定でなく活用可能
→単に守備に必要だが打撃が低い選手を攻撃時に使わないというだけであれば投手のところをDHでなくとも良いのでは無いだろうか?グリンキーやバムガーナー、勿論大谷のような投手がでているときはかえってDHを捕手や遊撃で守備はいいが打撃に期待できない選手がいる場合にそちらに使った方が良いだろう。
この改正は大谷もいるのでされても良い気がする。ごく一部以外は普通に投手のところをDHだろうが、場合によっては他の守備位置のところでも使えるというのはありかと。
パターンB:ベンチ入り人数は変えずにDH選択可能
「投手に無理に打撃をさせるよりも攻撃力のある選手が入った方が良い」という考えを進めると、打撃が下手な選手を入れるよりも打撃がある選手を入れた方がプロとして面白いという考えもあるだろう。その一方守備を考えると遊撃や捕手など、守備に華があるということもあるだろう。そうするとそのところもDHを使えた方が良い、という考えはありそうだ。勿論、ベンチ入りの人数もあるからDH使うかどうかはケースバイケースで、打撃力もそこそこあればそのままというのもあるし、守備は素晴らしいが打撃が悪すぎるという場合は守備は悪いが打撃のある選手をもう一人DHというのもあるだろう。
いずれも攻守一体系やゴルフのような競技では考えられない考え方だが…。
パターンC:さらに考えを進めると、「代走」ではなく走る人専門もあって良いのでは?というのもありそうだ。さすがに1塁まで…打ってからは本人が走り、プレーが途切れたところで、走塁専門選手に替わる(走塁専門選手は登録制で、走塁のみ、塁上で毎回交代になる)。というようなもの。これも打撃の悪い投手…の部分を足の遅いバッターとよみ買えて、プロだから、競技レベルを上げるため、ということではいえるかもしれない。
パターンD:バッターは打つだけ、走るのは専門選手
理論的には可能だ。すぐ脇にスタンバイしていて、バットにあたった瞬間にスタートする、そういう専門選手…ベースランニング技術だけは独特だがほとんど陸上選手になるだろうが、それもあり得なくはない…。なお、基本は1名だが、塁上全てを専門選手として4名まで登録というのもあり得るかもしれない。
パターンE:いっそのこと守備と攻撃で別チームで
アイスホッケーなど複数のチームが入れ替わって行く。
であれば、攻撃時の攻撃メンバーと守備時の守備メンバーで全く分けるのも手かもしれない。
パターンF:全て分業
打つ人は打つだけ…それも9人ではなく、3名ぐらいで打撃専門で回す
守備は守備専門の9人で
走塁も走塁専門が走る
そんな完全分業パターンもあり得るかもしれない。
等など…まあ極端なことも考えるだけはしやすいのがMLBといえるだろう。