すべては経営である(?)それ言ったらすべては●●であるは何でも

最近やたら、メディアでおされている経営学者がいる。

推し方はどうかと思うのだが↓はぼちぼち面白い

bunshun.jp

 

 当たり前だが、平均以上を求めると2分の1になるので、この要素をいくつか組み合わせると天文的な数値になる。

 10要素で1024、20要素まで行くとほぼ100万分の1ととんでもないことになる、という説明は恋愛を使いながらうまいと思う。

 そこでマイナス要素を入れて…

 というあたりもうまい。

 

 そのうえで「奪う」の話についても上手。

 

 最後恋愛はまさに経営!ともってゆくまでの流れ含めて秀逸。

 

 

 なんだが、この手の論法だと、●●は〇まるであるという論法がほとんどの領域で展開可能だし、反面経営学て結局何(?)になってくる。

 

 有名な下記によると

 

 経営学ディシプリンとして、経済学ベース、心理学ベース、社会学ベースとそれぞれあるわけで、経営学としての固有領域云々といった難しい論争には立ち入らないが、対象を「経営」とした応用学問と言うと怒られそうではあるが、そういうイメージがあるところといえる。

 

 これを多方面に拡散してゆくと、どうなのだろうかと言える。経営の意味を拡張することでカバーしている論調だが、ほとんどベース領域に入ってゆくだけではないだろうか?

 

 また、「すべては経営だ」(これ自体はある意味正しい)というと、同じように「すべては物理現象によるものだからすべての根幹は物理学に統合される」(物理帝国主義)や同様にすべては(確率)統計的な話・・・なので統計学が…(統計学が最強の学問である)やそもそもほとんどお金に関係するからすべては経済、とか、いやいやすべて人間の心理が影響するからすべては心理学・・・とか同じように社会学とか、どれでも同じような主張、論法が可能だ。

 

 「世界は●●でできている」なんでも入れることのできるマジックワールドといえるだろう。