AI以後論考
と格好付けたタイトルとしたが、たいしたことは無くよく言われていることを自分なりにまとめたに過ぎない。
丁度このご時世にあう新書が発売されたようだ
「自由は目的に抵抗する!」
というものだ。
かなりこちらからは離れるが、
特にAI以後は、すでに目的達成ならAIになるだろう。そうなったとき、。結局は「人間だから」という一種の人権的、ドグマ的ともいえる概念が重要となるだろう。月並みだから存在そのものが(これは「無意味」としても「素晴らしい」としても同じだ、なぜなら単なる主観論だから)という議論になる。
もはや人間のスペック(目的達成能力)はほとんど無意味となる。勿論、車の登場後でも、足の速さは一定の意味があったように、全くの無意味とはならないが、価値は乏しくなったといえるだろう。要はほぼ全ての技能、スペックが、目標達成能力が・・・今でいう「足の速さ」と同じレベルになるということだ。もしかしたら愛嬌やある種のかわいがられる、コミュニケーション能力(もしかしたらノミ二ケーション能力も)は重要のままかもだが…一部を除くと=ほとんどが見せる価値があるレベル、すなわちプロスポーツ選手と同じようなごく一部の最高峰レベル以外は価値が無くなるだろう。
勿論プロでも裾野が必要なようにプレミアリーグもあれば、J3やJFLという同じ競技でも桁違いに違うプロの並列もあり得る。地域密着○○というものは、それはそれで生き残る可能性はあるだろう。
だが…AI以後は残念ながら、死ぬ思いをして習得してきた多くのスキルは無意味化する。勿論、ホントの一握りは価値を保ち続けるだろうが、平均以上程度では意味が無い。食べて行くには甲子園優勝どころか、その先ともいえるプロ入りが出来なくてはならないのだ。あらゆるところで…。
ある種、今のままで良いのは人間が人間を相手にして、人間であることにある種の価値のあるもの・・・ホストやキャバ嬢等がそうかもしれない。機械でも十分恋愛相手にはなるが、ある種の疑似恋愛というより、応援もかねてお金を使う(「ナンバーワンホストになりたいからさぁ~」というかわいいホスト君にマダムはお金を使う。機械相手ではいくら素晴らしい対応でも、この心理は無いだろう。勿論心理学を完全に習得したAIからすれば人間相手にある程度お金を巻き上げることは造作も無いだろうが、それとこれは別である)。
そういう意味で相変わらずある程度稼げるものはこの手の職業、その究極系のアイドルが目指すべきもっともレベルの高いものの一つになるかもしれない。料理人は微妙だがすでに稼げる料理人は一握りであり、変わらないだろう。人に見せるもの、人気商売はどのみち一人握りの天才のみが稼げることなので変わりは無いかもしれない。
そういう意味では、どのみち作家で食べてゆく事はごくごく一部のもののみ(芥川賞受賞作家ですら生活保護を受けているとか聞いたことがある)、絵なども同じなので、そういう意味では今のAI狂躁も実影響はビジネスで代活用できる程度なのかもしれない。
むしろ無駄なメール処理などが楽になって良いかもしれない。所詮少々文章が上手い程度では大して食えるわけでも無いのだから…。
どのみち人生に目標など無い。特にAI以後は目標を定めそれを達成する…計画を立ててスキルを磨くことの意味は頂点をめざす者以外はあまり意味が無い(そして多くは頂点にたどり着けずに敗者となる、プロスポーツや芸能界と同じように)。
そういう意味では目的無き人生をいかに自由に生きて行くことが問われているのかもしれない。
ある種人文学の復活は近いかもしれない…
それは国際競争でも何でも無く、個人が個人として自由に生きてゆくための