こんなはずではなかった(!?)

こんなはずではなかった(!?)

 

きっとそう思っている人も様々な意味で多いタイミングだろう

 

ある人は一人家で

ある人は町の中で一人呆然と

ある人は力なく職場で

 

 ・・・

 

 と様々な(人生)こんなはずではなかった…

 

 というそんな時

 

 残念ながらそれが現実。これまで積み上げたものがそれだといえる。

 

 慰みの言葉も意味はないだろう。

 

 だが、生まれてきてしまった時点である種それは確定している。

 敗北は約束されているのだ。約束された敗北に今更何を思うか?

 

 シオランより(訳は出口裕弘氏)

 「死は、失敗の好みを持ち、天分を持つような人間の庇護者である。成功を収めなかった者、成功への執念を燃やさなかったすべての者にとっては一個の報償である。…死はその種の人間のほうに理ありとする。死は彼らの勝利なのだ。逆に死は、成功のために骨身を削り、ついに成功を収めた人間たちにとって、なんという残酷な否認、なんという痛烈な平手打ちであることか!」

 

 訳者あとがきにも登場する、この言葉通りだ。

 

 「成功を収めなかった者、成功への執念を燃やさなかったすべての者にとっては一個の報償である。」まさに、「成功への執念を燃やさなかったすべの者」というフレーズが大変良い。

 

 我々は最後に報われるのだ・・・

 

(あれ?手持ちと表紙が違う・・・きっと最近少し人気なので、リバイスされているのだろう。中身は変わらないと思うが)新装版がでるとは世の中変わったものだ…。