専門知識がないのでわからん

www.msn.com

 

非常に面白記事

レアメタル」は希少という誤解

が、こういうのは専門知識がないので思わず記事の内容を鵜呑みにしかねないところ。

どこまで正のだろうか?正しいというよりは妥当性といった方が良いかもしれない。絶対的な正しさなどそうはない。

 

検索してもいろいろでてはくる

www.bing.com

元記事はこれか

www.newsweekjapan.jp

 一見極めてもっともらしくて、説得力があるのだが・・・専門知識がないとなんともな部分も多くある。ざーっと読むととても説得力があって、見落として、納得してしまうが、なんとも。引っかかりがいくつかあったので、まだある意味よかったが、なんか納得してしまって、みんな騙されているんだ!みたいな勘違いにならないか心配。

(よくある、陰謀論的なものに引っかかる心情)

 

 この記事、どこまで正しいのでしょうか。詳しい方、是非ファクトチェックをお願いしたい。

 

 気になったのは次

ざっくり言って確認埋蔵量が100年分以上だったら、もうその資源は無限にあるとみなしていいのではないかと思う。」

 著者の主観です。で逃げているのだと思うが、そもそも確認埋蔵量は、確認されているだけで、使用可能(経済的に)なのだろうか。100年分あることはわかってもかなり高額な費用をかけないと使用可能なものとならなければ意味がないように思う。が、専門家でないので、この当りは、全く妥当性がわからない。

 

 「あるいは専門家たちはレアアースが実は無尽蔵にあることを重々承知のうえで意図的に危機感を煽っていたのではないかという疑いさえ生じてくる。」

 など、よく読むと専門家に騙されるな系の記事で、専門家によると、専門知識では…というものを無力化しようという試みだとわかる(=ほとんどの専門家はインチキで私だけを信じなさい。)

 

 「貿易戦の「武器」にしたのは中国の勘違い

 と断言するが、この辺も少々、そもそも中国が明確な「勘違い」でこれだけのことをするだろうか。中国政府はデータもまともに読めないのだろうか。また、

 「実は、「レアメタル」という用語は日本独自のものであり」とあるように、名称が悪い(「マイナーメタル」、「いらない金属」というべきだという主張はごもっとも)、とあるが、日本はこの名称で混乱しているとして、中国はそうではないだろう。中国語でも「希土」というので混乱があるのかもしれないが、この辺は???

 

 「経済的な理由で抽出困難」という要素が含まれている点がくせものだ。平たく言えば、資源はあっても、わざわざその元素を抽出するコストをかけるには及ばない、ということだ。なぜコストをかけられないかというと、需要が少なくて、抽出するコストに比べて値段が安いからである。」

 

 というのも「?」

 ストレートに読む限り、技術的にコストがかかるというだけで、需要が少ないから…ということは読み込めない。もっといえば安ければそれを使うという意味だろうが、特殊な用途(スペシャリティメタル)では高くても使うという意味ないし抽出に費用がかかるので、特殊な用途でしか使われないといえる。

 そもそも昔から簡単に使用できる金属であれば広く使用されていたのではないかという、そういう疑念もある。

 勿論、単なる需要と供給だけなのかもしれないが。

 

 「つまり、「鉱物資源が偏在している」のは、えてしてその資源に対する需要が少ないからである。そのことを独占力だと勘違いして輸出制限に乗り出す中国のような国も出てくるが、そうなれば必ず他国での生産が立ち上がってくるので、心配するには及ばないのである。」

 

 この辺りも一見、「差額地代論」から順当なように見える。

 が、そもそも本当に埋蔵量や、技術的に取り出せるところが偏っているのではないか。

 例えば石油は、中東に偏っていたが、需要との問題ではない。アメリカでも新しい技法が誕生すると算出されるようになったが、それは技術革新があったから…。日本にもわずかに埋蔵量はあるが、コスト度外視で取り出しても、ほとんどない、といってしまって良いだろう。 無いものはないのだが(?)

 

 「鉱物資源が偏在している」というのはその通り、鉱山物質が偏って存在している、と呼んではいけないのだろうか(勿論、コスト的に妥当かどうかの意味での偏在もあるだろうが「えてしてその資源に対する需要が少ないからである。」という需要論で考えているのはどうなのだろうか)。

 

 勿論、ここも、「えてしてその資源に対する需要が少ないからである。」というとおりなのかもしれないが、専門知識がないので、判断不能だ。

 

 「時々、雑誌や本などで「レアメタル争奪戦」といったタイトルが躍るが、その内実は単なる勘違いと、「レアメタル」の利害関係者による意図的な煽りであることが少なくない。」

 

 へーそうなんだ!!と一瞬思ってしまったが。

 これを「石油争奪戦」とか「領土争奪戦(物騒)」と変えてみても同じことがいえる論法と気がついた。そもそも利害関係者とならない人とはどんな人だろうか?

 

 「地殻のなかに○○PPM・・・」

 

 これも、引っかかりを覚えた。

 地殻の中の埋蔵量と確認埋蔵量、採掘可能埋蔵量は同じなのだろうか?

 あることと取り出せることは異なる。需要があっても技術的に難しいこともあるし、何なら「宇宙空間に○○ある」云々で、資源は「豊富だ」という論法も通じる。そもそも、均一的に地質にどこでも含まれているものではないだろう。

 (冗談だが、「ダークマーター」と「ダークエネルギー」は、宇宙全体に無限にある。「これは需要がないいらないものだから、使用されていない」という論法も可能だ。実際は偏在しているし技術的に現在利用不能というだけでそうはならないが、この記事の論法を使うとこういうことも可能だ)

 

 もっとも、ここも、地殻に含まれている量=で考えて良いのかもしれない(記事が正しい)。これも専門知識がないとわからないところ。単に私は素人考えだ。

 

 地殻の中にどれだけあるのかで論ずることの妥当性がわからないというところだ。

 

 「つまり、「レアメタル」のうち半分近くは、実は需要量が少ないわりに資源が豊富な元素なのだ。こうした資源をめぐる「争奪戦」が起きる理由はないのである。」

 

 と、地殻の埋蔵量だけで論じているが、そもそも偏在していたり、取り出せる位置にあるないかではないのだろうか?地殻にあれば、豊富な資源とみてよいのか?

 

 この論法だと「水」争奪戦もおかしいという話になる。

 「北極に山ほどあるよ」水争奪戦の主張者は利害関係者ばかり、ということも可能だ。

 現実的に、飲料可能ですぐ使用可能な都市近郊の水資源が問題であって、地球全体の資源量や、まして北極や氷河に含まれている水資源の話ではない。

 水資源も需要と供給の関係で、需要が大量にあればコストも(氷河から取り出すとか、海水から取り出すとか)かけて、第二、第三生産国にも移ると思われるが、なんか全体的に違う気がする。輸送コストの問題もある。

 

 「よく注意してみると、「レアメタル」の争奪戦が起きると煽っている人たちは、実は「レアメタル」の利害関係者であることがほとんどである。「レアメタル」は世界市場の規模が小さいので、投機の対象になりやすく(中村、2009)、争奪戦を演出して価格が急騰すれば、投機家が儲かる。また、争奪戦を演出できれば、専門家も社会的な注目を浴びる。だが、そうした利害関係者の煽りに踊らされて、企業が「レアメタル」を高値掴みしてしまったり、相手国との外交関係がこじれたりすれば、その代価は重い。」

 

 「2010年に中国が輸出量を急に絞ったことで起きた「レアアースショック」の際にも、日本と中国の利害関係者による暗黙の連係プレーがあった。」

 

 「実に荒唐無稽な説であるが、権威ある専門家までがこの説を唱えたので、中国のさまざまなメディアで報じられた。」

 

 この辺は繰り返すまい…

 専門家は利害関係者で信じるな、といいたいのだろう。

 

 とはいえ最後は、妥当(?)な

 「空騒ぎをもうこれ以上繰り返さないようにするために、真に希少な金属以外は「レアメタル」と呼ぶのをやめ、レアアースを含めた14種については「マイナーメタル」と呼ぶようにしたらどうだろうか。」

 と締めている。

 ただ、本当に需要量の話だけで、技術的困難はないのだろうか?

 あっても技術的に難しいということはあるし、需要が沢山あれば…とつねにそうはならない。

 

 この辺は専門知識がないとそもそもわからないところ。

 

 

 結局、利害関係者の専門家が悪者なのかどうか。よく考えるとわからない。

 

 メディアはきちんと基礎知識提供に努めるべきはないか。

 各自の主張はともかく、きちんと基礎知識、基礎専門知識がないと、容易に騙される。

 ※因果関係や統計分析など同じ。いかにもなものを作ることは造作がない。

 母集団がおかしいとか、前提がおかしいとか、単なる相関関係がたまたまあるだけとか…これらを組み合わせていかにも正しそうな、でもトンチンカンを作り出すことができる。グラフや図表、数字があると、騙されやすくなるが、そもそも疑似相関関係を何個もだして、組合せて都合の良いように主張するだけならいくらでもできる。

 

 念のため、この記事がそうだと言っているわけではない。そもそも判断不能と、そう言っているだけ。

 専門知識がないと、そもそもの地殻埋蔵量=(潜在的)供給可能量で考えて良いのかがわからないというだけである。需要があればいくらでも出てくるものなのか(?)

 

 ※ちなみにリサイクルという点も入れると地殻埋蔵量が少なくとも、実際に使用可能量が多いものは多い。金はその代表だし、そもそも使いやすく、抽出もしやすいから昔から使われてきた。チタンとか、もっと使いやすければ、鎧兜、刀剣にも使われていただろう。この辺の関係性も考えなくて良いのだろうか?

 

 これは専門知識がないから判断不能だが、疑似相関や都合の良いデータを組み合わせれば、かなり無茶苦茶が作ることは可能だということは知っておいた方が良いだろう。

 

 

 それの傑作はこちらだが(勿論ジョークというかそういうものへのカウンターで)

 空飛ぶスパゲッティ・モンスター教 - Wikipedia

 

 こういうトンデモの作り方は

 こちらに詳しい。

 

 

 

 こういうTシャツまで出てきた・・・

 

 ある意味、トンデモの作り方、をしっかり教えて、トンデモ的なものも多くあることを教育させた方が良いかもしれない。

 結論を先に作って、それにあうようなものだけ継ぎ接ぎ(チューリッピング)すればどんな説もそれなりに根拠があるように唱えることが可能という…それは学習しておいた方が良いだろう。

 

 

 この記事は最初非常に「へー!!」と思ったが、その後そもそも正しいのか???となって、専門知識がないので、判断不能となった記事だった。

 

 そもそも論でしっかり専門基礎知識等々提供してもらえるような報道のあり方を望みたい。

 →この記事通り、利害関係者が、自分に都合良く情報を操作している可能性も十分あるので、結局「レアアース争奪戦」みたいなものを読んでも、怪しいというのはその通り。この手の主張が入った報道では無く、そもそも「レアアースは何なのか」という基礎的部分を、煽りや、逆張り等々なく、公平かつ、客観的に基礎情報インプットがもらえる記事を欲しいところ。「ググれカス」が飛んできそうだが、それ言い出すと報道機関の意味がなくなる。だいたい、専門基礎知識無い中でググっても、結局よくわからんぞ。 

 

 

 結局大学等で体系的知識を学ぶことはAI全盛期になっても個人の判断のために、必要といえるだろう。何もなしにググってもわからんというところ。

 

 あと、専門知識と関係あるような無いようなだが・・・

 これなんかは面白いかも

 結局自身が学習してきたことが、その人そのものといえる。