考察 大博士制度の復活と博士制度の更新制度

 断続的に大学改革だ、教育改革だと騒がしい。

 

 そもそも何でも「教育が…」といえばある程度の解にはなる。

 

 だからといって何でも教育に詰め込むわけにはいかないだろうし、万能の教育などないし望むべきものでもない。

 

 分業と専門特化の中で、どうしても各人には欠ける部分が多くなるだろう。

 それをネットワークと制度で補うほかないのであり、何でも出来る、何でも知っている人間を教育で作り出すことを目標とするべきではないだろう。

 

 と前置きしつつ。とはいえ教育は重要であることも確かである。

 何に専門特化するにしても選択の幅と基礎学力は必要だし、幅広いことに触れることも重要といえる。結局バランスといえるが、とはいえあまりにも様々なことが広すぎる現在においてどこまでかという範疇問題は大きい。

 

 さて、そんな中で武道におけるかつての黒帯と同じく、最高レベルの教育を終了した証である博士号が、今は運転免許、研究の入門レベルになっている。

 海外の場合、そこからさらにテニュア(トラック)があるが、日本の場合はない。また、最近はCPD等継続教育や免許の更新制度も多いが博士号はない。

 まあ、教員免許の更新制度も評判が悪くてだったが・・・

 

 ところで、大博士制度というのがかつてあったことをご存じだろうか

 大博士 - Wikipedia

 

 またもに機能しなかったようだが・・・

 

 

 どうだろうか、武道でも黒帯が実戦をする上での最低資格になり、黒に緑が入る帯や黒に赤が入る帯など、上の帯が出来て段数も相当上がってきている。

 

 博士号も、かつての博士号のような一業績を築いた人用に大博士を復活させても良いのでは無いだろうか。

 英語ではグランドドクターとか(笑)。略称「GD」。英語関係は要検討だが、意外と国際的にもそういう称号もあり得るかもしれないし、広まって行く可能性もあるのではと思う。

 

 また、これだけ技術革新が激しい世の中だ。博士号も獲得後、分野によるだろうが5年や10年で、新規論文(分野によっては書籍やその他当該分野で認められるような業績、実務家であれば実務系でも良いだろう)等々と現在の活動を加味して更新制度はどうだろうかそこで研究倫理のおさらいをする等というのもあるだろうし、この辺の上位関係も改革した方が良いのではと思う。

 

 考察でした。