スト-ナー特集(?)

 私のストーナー感想を紹介いただいたので、特集をと思う。

 

 (折角なので・・・)

sakuhinsha.com

 私のこの作品への一言は

『悲惨といえば悲惨な人生だったが「不思議な清涼感と寂寥感が同居する」』

 というのがキーフレーズ(と特に「」内についてハテナプログの編集部にはご紹介いただいた)になっている。

 

penginsengen.hatenablog.com

 

 一瞬どこかにある表現では無いかと探したが、幸い完全オリジナルだった。

 (タイトル通り、「不覚にも涙が止まらなくなる一冊」というのが、私のこの本の紹介メッセージ。ただ、「不思議な清涼感と寂寥感が同居する」というのは単にストナーが無くなったときにたまたま思いついただけだったが、良い表現になったようだ)。

 改めてご紹介いただいた方々に感謝申し上げる。

 

 そこで、折角なのでストーナーについて皆さんが、なんといっているか調査をしてみた。

 

 プロの方に関しては、次のように評論している。

 

 上の作品社(出版社)のページより

 これはただ、ひとりの男が大学に進んで教師になる物語にすぎない。しかし、これほど魅力にあふれた作品は誰も読んだことがないだろう。――トム・ハンクス

半世紀前に刊行された小説が、いま、世界中に静かな熱狂を巻き起こしている。名翻訳家が命を賭して最期に訳した、“完璧に美しい小説”

美しい小説……文学を愛する者にとっては得がたい発見となるだろう。――イアン・マキューアン

純粋に悲しく、悲しいまでに純粋な小説。再評価に値する作品だ。――ジュリアン・バーンズ

ストーナー』は完璧な小説だ。巧みな語り口、美しい文体、心を深く揺さぶる物語。息を呑むほどの感動が読む人の胸に満ちてくる。――「ニューヨーク・タイムズ

 読んでいると、さざ波のようにひたひたと悲しみが寄せてくる。どのページの隅にもかすかに暗い影がちらつき、これからどうなるのだろう、ストーナーはどうするだろうと、期待と不安に駆られ、もどかしい思いでページを繰らずにはいられない。(…)しかしそんな彼にも幸福な時間は訪れる。しみじみとした喜びに浸り、情熱に身を焦がす時間が……。ぎこちなく、おずおずと手を伸ばし、ストーナーはそのひとときを至宝のように慈しむ。その一瞬一瞬がまぶしいばかりの輝きを放つ。なんと美しい小説だろう。そう思うのは、静かな共感が胸に満ちてくるからにちがいない。(「訳者あとがきに代えて」より)

 

 他にツイッターでは以下のものが発見できた。

 

 

 

出版社はこうツイートしていた

このツイートが秀逸

また、こちらでの紹介も発見した。

note.com

こちらでは

「こちらは静かな傑作。一人の男の人生。特に何も起こらないのだけどそれがこれほどまでに美しい文章で、悲しみにあふれ、喜びに満ちているのか。心揺さぶられる一冊。」

 との論評

 

 また、ツイッターより発見したものを続ける

 

 

 等など

 幸い私と同じようなものは見当たらなかった。とはいえ基本的な部分は皆共通しているともいえる。

 

 Amazonでも様々レビューされているが、おおよそツイッターで語り尽くされた通りだろう。

 一部、非常に低評価もあった。

 

 

 記念特集で、調べてみました。

 

 結局こうした徹底的な調査も有用ではあると思うが、調べすぎると、感想を書けなくなりかねないので、狙わずに、思ったことを書いた方が良いだろうと思う。

 

 今回はたまたま紹介していただいたが、狙わず、いつも通りに続けていきたいと思う。