混迷しているときだからこそ読むべきものがある
お馴染み、ノーベル経済学賞受賞のシェリングのゲーム理論を用いた紛争戦略研究。
凡百の自称何チャラによる歴史~学ぶウン鱈や、政治の裏が分かるウンチャラカンチャラ等より間違いなくこちら。
ウクライナ情勢から国内情勢を考えるまで、直接の言及は勿論全くないが参考となる基礎的な考え方を学べる。
その意味で言うと
お馴染み、戦略的逆説論
も重要。
成功したが故に失敗するという理論を徹底的に詰めて書かれているものがこちらだ。
思考の軸という意味で非常に重要。
「歴史は何も教えない、という以外に、歴史が教えることはないというのはまさに至言であった」(p329)とは何であるか全体を通じて学習することが出来る。
まさに、これ故になんとかの成功法則だとか、必勝何とか法というものは無意味であり、昨日の勝者は明日の敗者となるのである。
ただし、この法則が全てと考えるのも考え物
ルトワックも取り上げつつ、クラウゼヴィッツ派の中核として、もう少し幅の広い議論を展開している。
この辺は全て大御所系である種定番過ぎるともいえる。
しかし、混迷を極めるこのような情勢だからこそ大御所系の大著を勉強するのが良いのでは無いだろうか。