時事ネタ+ 電力逼迫

懸念は元々されてはいたが・・・

政府が初の電力需給ひっ迫警報、東電管内で22日の節電呼び掛け - Bloomberg

もともと、電力逼迫が今冬あり得ると予測がされていたところであるが、先日の地震発電所の一部がとまり、現実化してしまったようだ。

さらに逼迫なら時間、数値示して節電要請も | カナロコ by 神奈川新聞 (kanaloco.jp)

 

 日本は衰退途上国といわれて久しいが、まさにこれが途上国化の一途を示すものだろう。まず、インフラ関係が機能しなくなる。

 まだ、当面は持っているので、直ちに影響はないと思われるが、今後系統電力への信頼は順次減ってゆくだろう。

 アフリカ化というか北朝鮮ベネズエラ化というか。結局インフラに投資できなくなってくるとどこかの時点で電力がまかなえなくなる。しかし、この手のインフラ整備は必ずしも国民受けしないので、後回しにしているうちに取り返しがつかなくなる。

 

 結局自律分散といえば良いが、最終的にはアフリカのように自分のところはソーラーパネル張って、自分のところの電力は自分でということとなるだろう。

 EVも含めて、個人マイクログリッド、太陽光&小型風力で、普段発電して、すぐ使わない分はEV車に充電しておいて、夜間などはEV車から電力を取り出してを繰り返す。

 特に、系統電力が不味そうなときはEVで遠出せずにお家の蓄電池として使うと言うことが一般化してゆくだろう。勿論、酷くなるとお家に蓄電池は必須で、おいておかないとあるときは電気が使えなくなる、等ということも一般化するかもしれない。

 少なくとも事業者は、ソーラーパネルを工場などに張っておいて電力が来なくなっても操業できるようにしないと、という状況になるだろう。

 どこの発展途上国の話だ、となりうるが数十年後の日本の姿になり得る。

 なにせよ、火力はNG(そもそも旧式の石炭火力発電所などがいつまで持つか。現状でも大幅に旧式化してきているところ。これが完全に稼働できなくなりはじめるころに、さらに電力危機は進むだろう。その頃にはさらなる電力需要も生じ・・・)、原発もNG、最近は再生可能エネルギーもNGとい話も出ており、規制もかかってきている。そもそもバイオマスなどはどこまで地域資源が持つか、そういう問題もある。

 水力はこれ以上はどうかというところ。

 

 全面的にそもそもエネルギー系に関しては昔に戻ってきている。

 

 これを解決できうるものがなければ、将来、完全に自律分散型、もといい系統に基本的には頼らない、系統電力はバックアップというような社会が登場するだろう。

 勿論、それで回ればよいのだが・・・

 

 いずれにせよ、徐々に「国」としてはある種必要な対応が難しくなりつつあり、その分個人に頑張ってもらうほかないという自己責任社会へと進んでゆくほかないだろう。

 

 何とか、個人や事業者ごとの自律分散エネルギーシステムがまともに機能して、系統電力が死にかけても何とかなる社会になることを祈るばかりだ・・・。